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「やあ――ちびの――地球人――閣下!」ピーター?バン?バスカーク少佐は、そのまったく抵抗不能な武器をふりまわして、それに調子をあわせながら、親しみのこもった思考、歓喜の叫びを伝達した。彼のリズムはくずれた――恐るべき斧が敵のからだにくいこんで、抜けなくなってしまったのだ。デュレウムを埋めこんだ宇宙服でさえ、この、ぶんぶんふりまわされる斧の刃をくいとめることはできなかった。しかし、ときとして宇宙服のために刃が引き抜きにくくなることがあったのだ。巨人は引っぱり、よじった――かえり血をあびたブーツを敵のたたきつぶされた宇宙服の胸板《むないた》にかけ――巨大な背をかがめた――はげしくりきんだ。武器はふつうの人間の腕なら折れてしまうようなはずみをつけてひっこ抜けたがTaylorMade R9、バレリア人の思考はなだらかに伝達された。「愉快じゃありませんか?」
「やあ、バス、でかのバレリア猿!」キニスンは同じ調子でやり返した。「きみたちが必要になるだろうと思っていたよ――ありがとう。だが、はやく離脱しよう」 バレリア人たちは、作戦が成功裏に終了したのちでさえ後退《こうたい》することを好まなかったが、後退のしかたは知っていた。そういうわけで数分のうちに生存者はすべて――そして損害はおどろくほど少なかった――ドーントレス号の内部にもどった。 「フランク、わたしの快速艇を拾いあげてくれたろうね」キニスンが「大装置盤」についている若いレンズマンにむけた思考は、質問ではなく断定《だんてい》だった。 「もちろんです。閣下。やつらは急速に集結しましたが、閣下がテーラーメイド R9おっしゃったとおり、敵対的行動はとりませんでした」フラレートにむかって、おちついた態度でうなずいた。映像プレートは、空に戦闘用宇宙船が散開していることを示していた。 「|空飛ぶ鉄槌《モーラー》はいないかね?」 「探知されるかぎりではまだおりません」 「QX。はじめの命令どおりにしてくれたまえ。|空飛ぶ鉄槌《モーラー》を一隻でも探知したら、エイブル作戦を遂行する。エイブル作戦が発令されれば、わたしは即座《そくざ》に自動的に指揮権を失うが、そのような発令があるまでは、わたしが指令を与える。彼らがどのようなものであるかについては、わたしもまったく想像がつかない。彼らの指揮官がどういう行動に出る決定をするか、それしだいだ――こんどは敵が手をうつ番だ」 PR |
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